バルキーノの注意点

この項は熟読してください

バルキーノで遊ぶ前に、この項は熟読してください。この項では


・波浪
・船舶やサーファー等
・津波や竜巻

などの、バルキーノを取り扱う上で注意すべき危険と

・情報確保手段
・通信連絡手段
・安全具

などについて記しています。釣り歴などが長く、海について熟知されている方も多いと思いますが、いま一度、ぜひお読みください。

バルキーノ Barchino 海

安全第一で

バルキーノは安全な環境で正しく遊ぶ限り、事故になることはありません。しかし波が高い日や荒天に航行を強行したり、足場の悪い場所で無理に出航させたりした場合は、命に関わる事故になりかねません。
またバルキーノの操艇方法を誤ったり、基本通りに操艇しなかった場合も、大事故につながりかねません。
常に最新の正しい情報を入手し、状況判断力を養い、確かな操艇技術を身につけて、安全にバルキーノをご使用ください。

波浪

バルキーノを使う際に最も注意しなければならないのは、波の高さです。白波が立つような荒天時にバルキーノを使用するのは大変危険です。
波の高さが50センチを超えるような予報が出ていたらバルキーノの航行をあきらめる勇気が必要です。天気予報で波の高さが50センチを超えるような場合は、航行を見合わせましょう。
天気予報で波の高さが50センチ以下とされたとしても、現地で波が高いこともあります。こうした場合も、勇気を持って航行を見送りましょう。

ヨタ波・津波

ヨタ波は「バカ波」ともいい、突然襲ってくる大きな波のことを指します。普通に打ち寄せる波とは全く大きさが異なり、突然、何の前触れもなく訪れます。こうした波にさらわれないように、常に波の状況に注意しましょう。
津波もまたいつ襲ってくるかわかりません。地震を感じたらすぐに高台に逃げ、津波に備えましょう。地震が海底だと、揺れを感じなくても津波が発生していることがあります。バルキーノを航行させる際は緊急地震速報が受信できる携帯電話を持ち、万が一に備え、避難場所となる高台をチェックしておくことも大事です。
竜巻や落雷など、天候の急変による事故にも十分に注意しましょう。

船・サーファー・海水浴客・釣り人

バルキーノは船の航行が多い場所での運行は厳禁です。バルキーノに気付かない船がバルキーノのラインを巻き込むと、死亡事故に至るような大事故となります。船舶の往来が多い場所では、絶対に運行しないようにしましょう。
海水浴客やサーファー、釣り人がいる場所でも航行を避けましょう。バルキーノは発見しにくい上に知名度の低い漁具なので、多くの人はラジコンの船や潜水艦と勘違いしてしまいます。ラインでつながっているということに気付いてもらうために、操艇者は旗などの目印をつけてアピールする必要があります。特に釣りをし、針を付けている場合の接近は大事故につながりかねませんので、航行を中止してください。

バルキーノ航行の装備

バルキーノを航行する際には、ライフジャケットを身につけましょう。またいざという時、バルキーノのラインを速やかに切断できるように、ナイフやハサミなどの刃物を常に携行しましょう。速やかに使えるためには、折りたたみナイフではなく、シースナイフが便利です。

バルキーノのラインは編んだ化繊で、非常に丈夫なものです。バルキーノを引く際に、ラインが波で引っ張られると、摩擦で指を火傷したり切ったりする恐れがあります。必ず革などの丈夫な素材でできた手袋を着用するようにしましょう。
万が一海に落ちた場合に備え、ホイッスルや防水の携帯電話を持っておくことも大事です。出航前に、知人や家族に行き先と帰宅予定時刻を伝えることも大事です。

国際信号機のすすめ

バルキーノ Barchino 国際信号機 D旗

船の往来やサーファーなど、バルキーノの航行に支障をきたす要因が予想される場合、国際信号旗「D」を掲げるようにしてください。

バルキーノジャパンでは、バルキーノの視認性を高めるために、国際信号旗の「D旗」の掲揚をおすすめしています。「D旗」は「注意せよ。本船は操縦が困難である」の意味で、旗の色は青地の上下に二本の黄色い横帯が入ったデザインのものです。
波間に埋没しがちなバルキーノに気付いてもらうために大変役立つので、海域に他の人や船舶が来る可能性がある場所では、ぜひ掲揚しましょう。

夜間航海灯

夜間にバルキーノを航行させる場合も、バルキーノの存在をアピールできるよう、航海灯を付けましょう。点滅する電池式のライトがベストですが、最も手軽なのは、釣り用のケミカルライトです。バルキーノ本体に付けるだけでなく、ラインにも一定間隔で付け、航行の状況を周囲にわからせるようにしましょう。

2019年03月11日